
家計簿が続けられない…
節約のために家計簿をつけたいけどいつも途中で挫折してしまう…
家計簿を習慣にするコツが知りたい…
今回はこのようなお悩みにお答えします。
家計簿をつけるのって、面倒でストレスですよね。

私も以前は、家計簿をつけることが苦手だったので、この気持ちよく分かります。
「そのうちやろう」の繰り返しでたまっていくレシート。
最初の方のページだけ書いた家計簿や、少し入力しただけで放置されている家計簿アプリ…。
続かないんですよねぇ(笑)
そんな私ですが、今では家計簿をつけるのが当たり前になりました!
もうかれこれ10年くらいはつけているんじゃないでしょうか。
そこで今回は、
- 家計簿が続かない
- 家計簿をつけることにストレスを感じている
そんな方のために、
「家計簿をストレスなく続ける方法」
についてお伝えしたいと思います。
家計簿をつける目的や続けるための仕組みが理解でき、家計簿が自然に続けられるようになる。
その結果、将来の資金計画を立てやすくなり漠然としたお金の不安が解消される。
自分のためにも家族のためにも、無理なく家計簿を続けられるようになってほしい!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
家計簿が続かないのはなぜ?

なぜ家計簿が続かないのでしょうか。
それは人間の脳が
「楽しいことは続くけど、そうじゃないことは続かない」
という性質をもっているからです。
簡単に言ってしまえば、家計簿をつけることが楽しくないから続かないのです。
今思うと私の場合、楽しく思えない理由には以下のようなことがありました。
1つずつ、詳しくお伝えしていきます。
目的がはっきりしていない
1番の理由は、
家計簿をつける目的がはっきりしていない
ということです。
「何のために家計簿をつけるのか」
「なぜ必要なのか」
目的がはっきりしていないと、いざ家計簿をつけ始めたとしても、いずれ「つまらない」と感じてしまうからです。
なんとなく、
「節約のために家計簿はつけた方がいいから」
「みんながやっているから」
という理由で始めても、なかなか続かないのはそのためです。
私も家計簿をつけ始めたきっかけは、「節約のためには家計簿をつけるべき」という、ざっくりとした考えからでした。
家計簿をつけること自体が目的になっていて次第に面倒だなという気持ちが強くなると、途中で「これって意味あるのかな?」と思うようになっていました。
続かない人は、特に強い理由や目的がないのかもしれません。
完璧主義
2つ目は、完璧主義なこと。
「やるならちゃんとやらなきゃ」
と考えるため、始めからハードルを高く設定してしまい、続けることが億劫になってしまうからです。
私もわりと完璧主義なところがあり、始めから完璧な家計簿を目指してしまい、項目や費目を細かく分けすぎて、レシートを仕分けるのが面倒になってしまいました。
他にも、1円単位まで合わせようとするので、合わないとイライラしたり、やる気がなくなり挫折してしまうということも。
せっかく目的をもって始めても、完璧主義がゆえ、自分で続けることを苦痛にしてしまうのです。
家計簿をつけるとストレスを感じる
3つ目は、家計簿をつけることでストレスを感じてしまう場合。
脳の性質として「楽しくないことは続けられない」と言いましたが、「楽しくない」どころか、ストレスに感じてしまっている場合、脳はその行動を危険な状態だと判断し、やめさせようとします。
例えば家計簿をつけていてこんな感じだと、
脳が家計簿をつけることをストレスだと判断し、家計簿をつけることをやめさせるという行動をとるんです。
せっかく家計簿を始めても、そのことにストレスを感じてしまうと続かないということになってしまいます。
必要性を感じていない
最後は、家計簿をつける必要性を感じていないという理由です。
家計簿が続かないという人の中には、そもそも家計簿をつける必要がないという人もいるのでは?ということです。
以前友人に、家計簿をつけていることを話したら、
「すごいね。うちは全然家計とか把握できてないわ。ちゃんとしなきゃだよね。」
と言っていました。
でも彼女の家は我が家より収入が多く、支出に対して収入が十分あるので、普通に生活していても赤字になることがないんだと思うんですよね。
家計簿は、家計を把握するためのもので、つけなくても把握できる人や、特に困っていないという場合は、家計簿をつける必要がないということです。
これは、1つ目の理由とも関係していますが、必要がないのに続けていてもいずれ面倒になり、続かなくなってしまうでしょう。
家計簿を習慣化させるためのコツ

では、どうやったら続かない家計簿を続けることができるのでしょうか?
つけない訳にはいかないので、仕方なくやっていたという状態だった私が、無理なく家計簿を続けられるようになったコツをお伝えしていきます。
目的を明確にする
まずは、目的を明確にすること。
楽しくないと続かないと言いましたが、家計簿を始めなきゃなぁと思っている人がいきなり家計簿をつけることが楽しいと思えるかは何とも言えないところですよね。
「自分が何のために家計簿をつけているのか」
これを明確にしておくことで楽しくとまではいかずとも、続けるモチベーションになります。
家計簿の役割は、お金の収支を把握して無駄遣いをなくすこと。
自分の家庭の家計の実態を知るために家計簿をつけるのです。
家計簿で毎月どこにいくらお金を使ったか記録に残すことで、漠然としていたお金の使い方が「見える化」されます。そこからどこに無駄があったかなどを振り返ることができるのです。
家計を把握した先に、自分が何をしたいのかまでを考えてみると家計簿を続けるモチベーションになります。

私が本格的に家計簿をつけようと思ったきっかけは子供が生まれて将来にむけて、ちゃんと貯金をしきゃという焦りが生まれたからです。
それまであまり家計の把握をしておらず、口座の残高があれば「ま、いっか」という感じだったので、
を把握したいと思いました。
ただやみくもに「貯金しなきゃ」「節約しなきゃ」と漠然とお金の不安を抱えている状態を解消したかったんですよね。
毎月の家計を把握できるようになると、お金を使うにしても貯めるにしても、納得してできるようになるので、漠然とした不安というのがなくなりました。
なので、家計簿をつける目的をはっきりさせることは大切だと思います。
楽に続けられる仕組みを作る
次に、楽に続けられる仕組みを作るということです。
脳は「楽しくないことは続かない性質がある」とお伝えしました。
家計簿をつけるのが面倒だったり、苦痛に感じていては続かないということです。
そのために、少しでも楽に家計簿をつけられるような仕組みを作りましょう。
①つけていて楽しい家計簿を使ってみる
1つ目は、つけていて楽しくなるような家計簿を使ってみることです。
お店に行けば、様々な家計簿ノートが売られています。
自分に合った、お気に入りの家計簿が見つかると、家計簿をつけるのもちょっとテンションが上がります。
また、家計簿アプリには、レシートを読み込めばポイントがつく、というようなものもあります。
まずは、ほんの少しウキウキワクワクするような、そんな家計簿を使って始めてみるのがおすすめです。
②なるべくシンプルに
2つ目は、家計簿はなるべくシンプルに!を目標に取り組みましょう。
始めは家計簿をつけるハードルをなるべく下げて、まずは「続けること」を目標にしましょう。
項目や費目を細かく分けすぎて複雑になったり、1円単位まできっちり合わせようとすると心理的負担が大きくなってしまい、続けるのがつらくなってしまいます。
私も最初はしっかり把握したいあまり、
食費ならお菓子などの嗜好品代や外食代…
日用費なら子供のもの、被服代、病院代…
と細かく分けていたのですが、面倒でついついレシートをためてしまっていました。
また計算した残高と実際の財布のお金が合わずに、合わない原因を探して時間がかかったりイライラしたり…。
そこで、とりあえず費目を、「食費」と「それ以外」という2つだけにざっくりと分け、多少金額が合わなくても、だいたい合っていればOKということにしました。
気になる時は「使途不明金」として無理やり処理(笑)。
家計簿の自分ルールのハードルを下げることで、心理的負担がかなり減りました。
始めは極力シンプルにして、まずは家計簿を「続ける」ことを目標にしましょう。
ある程度家計簿をつけることに慣れてきたら、気になる項目を増やしていけばいいと思います。
③家計簿をつけるタイミングを決める
3つ目は、家計簿をつけるタイミングを決めることです。
何かを習慣化するためには、「いつ・どこで・何をするのか」一定のパターンを決めることが効果的です。
つまり、
「いつ・どこで・家計簿をつけるのか?」
を決めるのです。
私の場合、土日にまとめ買いをすることが多いので、日曜の夜に家計簿をつけることが多いです。
当時、日曜の夜は毎週ドラマを見ることが多かったので、「日曜の夜リビングでドラマを見ながら家計簿をつける」と決めて家計簿をスタートしました。
自分の好きなことや、日常のルーティンに結びつけると定着しやすいのでおすすめです。
④必要な道具をまとめておく
4つ目は、家計簿に必要な道具をひとつにまとめておくことです。
家計簿にとりかかるための「めんどくさい」を少しでも減らすためです。
自分が家計簿を使う時によく使っているものを、「家計簿セット」としてひとつにまとめておけば、家計簿をつけよう!と思った時にすぐに取りかかることができます。
そんなこと…と思うかもしれませんが、「20秒ルール」といって、人間は20秒以上かかることを先延ばしにする傾向があります。
やりたいと思っていることを普段より20秒早くできるようにするだけで、そのことに取りかかれるようになるという効果があるのです。
ぜひ一度試してみてくださいね。
効果を実感する
最後は、効果を実感するということです。
家計簿の効果を実感することで、さらに続けようという意欲が湧いてくるからです。
家計簿をつける習慣と同時にぜひやってほしいのが、家計簿を振り返ることです。
家計簿は、つけたら終わりではなく、振り返ることでその効果を発揮します。
家計簿を振り返ることで得られる効果は次の3つです。
- 出ていくお金の流れが分かる
- 何にどれくらいお金を使ったか分かる
- 無駄遣いを減らすコツが分かる
家計簿を振り返ることで、毎月自分が何にどのくらいお金を使っていて、どこが無駄だったかが見えてきます。
無駄が分かれば、節約すべきポイントも明確になります。
漠然と「節約したい」と思っていた時と違って、家計簿をつけることで「現状を把握」し、振り返ることで「その先の計画を立てる」ということができるようになりました。
それまで
「節約しきゃ!貯金しなきゃ!」
でお金を使うことに罪悪感ばかりでしたが、何を節約して、どこにお金を使うのか、家計にメリハリをつけられるようになり、必要以上に不安やストレスを感じずに済むようになりました。
これが私の家計簿の効果です。
このように家計簿の効果を実感することで、自然に続ける意欲が湧いてきます。
今では家計簿をつけるのは当たり前になりましたし、つけないでいるのは不安なくらいです。
まとめ

いかがでしたか?
今回は、せっかく始めた家計簿がなぜ続かないのか、その理由や続けるためのコツについてお伝えしました。
簡単にまとめると
- 人間の脳は「楽しくない」ことは続けられない
- そのため、「楽」に続けられる仕組みづくりが必要
- 家計簿の効果や必要性を実感することで、続ける意欲が湧いてくる
ということでした。
人は、何かを習慣にしたいと思っても、それを楽しいと思えなかったり、必要性を感じないとなかなか続きません。
意志ややる気だけに頼るのではなく、ストレスなく続けられる仕組みを考え、自分にとっての必要性を実感することが重要なんです。
私自身も、今回の記事のように、まずは、ハードルをグンと下げてスタートし、まずはとにかく続けることを目標にして、効果や必要性を実感するようになったことで、家計簿に対して、ポジティブに取り組むようになっていったと思います。
これを読んでくれている方にとっても、この記事が、家計簿を続けられるきっかけになれば嬉しいです。